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不均衡症候群

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 今回は不均衡症候群についてお話します。 不均衡症候群とは透析導入間もない時期に、 透析中や透析後に出現する頭痛や嘔吐などの症状のことを言います。   腎不全の患者さんは、体に余分な水分や毒素、 余分な電解質がたまっている状態です。 健康な人は毎日24時間常に腎臓が機能して余分なものがたまりにくくなっています。 しかし、腎不全の患者さんは、余分なものを排出する機会は 血液透析を行う週3回4時間程しかありません。 週3回4時間の血液透析で余分なものを浄化しようとするので、 短時間で大掃除を行う必要があるのです。   血液浄化は血液と透析液が半透膜を介して接する ダイアライザー(人口腎臓)で余分なものを浄化しますが、 きれいにしているのは血液だけではありません。 血液がきれいになると、細胞間からも余分なものが 血管内に移動し、それをきれいにしています。 これを繰り返して体の余分なものを除去しています。 しかし余分なものが移動しやすい場所と、 奥深く移動に時間がかかる場所があります。 脳は移動に時間がかかるため、 水分の移動による差で脳浮腫が発生して、 脳圧が亢進し、頭痛や嘔吐といった症状が現れます。   不均衡症候群は通常一過性で数時間以内に自然に改善します。 透析に慣れていない透析導入初期の患者さんは 症状が出現しやすいため、ダイアライザーの膜面積を小さくしたり、 血流量を少なくしたり、短時間・頻回の透析を行うなどして 透析効率を抑えて不均衡症候群を予防します。

5月第1週の献立表(4月26日~5月8日)

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      三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

4月第3週の献立表(4月12日~4月24日)

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           三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

クリニック春の訪れ

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 3月も終わり、4月と新年度の始まりですね。 クリニック内では現在春の様子を楽しむことができます。 ご来院の際は是非ご覧になってください。