ダイアライザの分類 ダイアライザの分類には血液透析器 Ⅰ型、Ⅱ型、 S 型 という分類があります。 Ⅰ型Ⅱ型に関してはβ2ミクログロブリンのクリアランス値 ( 除去性能 )70mL/ 分、 アルブミンふるい係数 0.03 を境として 蛋白非透過型 / 低透過型 (a 型 ) と 蛋白透過型 (b 型 ) の4型に分類されます。 S 型は特別な機能を持つもの定義され、 生体適合性に優れる、 吸着によって溶質除去できる、抗炎症性、抗酸化性を有するとされています。 現在 PMMA 膜が S 型に分類されています。 ダイアライザの選択 患者さんの血清アルブミン値、食事の状態、体重変動など、 患者さんの栄養状態に応じて蛋白非透過型 / 低透過型 (a 型 ) もしくは 蛋白透過型 (b 型 ) を使用するか判断します。 検査データのみならず、痒み、関節痛なども膜素材や型を決定する要素となります。 また透析膜によるアレルギー様反応 ( 血圧低下、発熱、血小板減少 ) も 少なからずあります。そのような場合は他の膜素材や PVP の含まれていないダイアライザへの変更を検討します。