前回 クレアチニン(Cr)① の続きになります。 クレアチニンの正常値 男性・若年者は 12 ~ 14mg/dL 以下 女性・高齢者は 10 ~ 12mg/dL 以下 透析除去率 60% 以上 透析患者さんの場合、 男性・若年者は 12 ~ 14mg/dL 以下 、 女性・高齢者は 10 ~ 12mg/dL 以下 が基準値とされていますが、 筋肉量に応じて多少増減します。また、透析除去率は 60% 以上を目標にしています。 Cr が低下してきた場合は、筋肉量の低下が疑われます。 まれに筋肉量が減少する疾患が原因となる可能性もあります。 逆に Cr が上昇してきた時には透析効率の低下が疑われます。 しかし現在使用されているダイアライザであれば、 Cr の除去効率は問題ありません。 除去の低下よりもシャントの不良により 血液が再循環 ( 短絡 ) している可能性や体液量変化の可能性が高いと考えられます。 クレアチニンの管理 Cr は様々な影響を受けるため人によって目指す値が少しずつ違っています。 しかし、安定した透析をしていれば検査ごとに変化は大きくないのが普通です。 特別な疾患がない限り大きく変動することがないため、 月に 1 ~ 2 回検査を行い長期的にどのように変化するか見ることが大事です。