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3月, 2020の投稿を表示しています

透析液

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 透析では非常に沢山の透析液を使用しますが、 透析室に沢山の透析液を置く場所は有りません。 実際は透析液を沢山用いるのではなくて、 透析液原液という濃縮水、又は粉末型透析用剤を水で希釈して使用しています。 透析用剤は A液(電解質(NA、K、Ca、Mgなど))と B液(重炭酸(HCO₃⁻))に分けられ、 A液:B液:水=1:1.26:32.74に希釈して使用します。 ここで透析用剤に注目してみましょう。 透析用剤はNA、K、Ca、Mgなどの電解質が含まれるA液と、 重炭酸(バイカーボ)が含まれるB液に分けられており、 B液の重炭酸はアルカリ化剤と呼ばれます。       炭酸水素ナトリウム=重炭酸ナトリウム (NaHCO ₃ ) 健常な人は代謝によって体内で発生した酸(H⁺)は 腎で産生される重炭酸によって中性化されます。 腎機能が低下すると重炭酸の産生も低下し、 酸が体内に蓄積され体に悪影響を与えます(代謝性アシドーシス)。 そのためアルカリ化剤が必要になります。   重炭酸は代謝されることなく体内に取り入れられるので 血圧低下の発生もなく、心臓、肝臓に障害をもつ症例でも使用できます。 しかしCaやMgと反応し炭酸塩を形って沈殿してしまうという欠点があります。 そこで重炭酸以外をA液とし、 これを希釈してから重炭酸のB液を使用直前に混ぜて透析液を作っています。   【リキッドタイプ】 水に溶く必要はないですが運搬が大変です。         

クリニックの春の訪れ②

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クリニック入口、 桃の花の隣に負けじと華やかな色で 咲き乱れる沈丁花( ジンチョウゲ )は今とてもきれいです。 春の季語として使われるこの花は 2月~3月が見頃です。 ほのかに良い香りがします。

3月第4週の献立表(3月23日~4月4日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

クリニックの春の訪れ

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桃の花は、色鮮やかでこの季節一番目立ちます。 三保の森クリニック入口に見られます。 あとわずかで花開きます。  

クリニックの裏庭には春の訪れ②

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三保の森クリニックでは1年を通して 沢山の草花を観察することができます。 2月初旬まで観られた蕗の薹(ふきのとう)は、 3月に入ると このように成長しました。 蕗はまだ細いけれど、しっかり大きくなっています。

3月第3週の献立表(3月9日~3月20日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。