C反応性蛋白(CRP)について

今回のテーマはC反応性蛋白(CRP)について

C反応性蛋白(CRP)とは?

C反応性蛋白(CRP)は微生物の侵入や循環障害などによる細胞や組織の傷害、

手術や外傷など、炎症や組織破壊が起こると肝臓から分泌される蛋白質で、

炎症の強さに応じて血中濃度が上昇します。

どういう時に検査するの?(検査の目的・頻度)

CRPは炎症がはじまった数時間後から増殖し始め、

炎症の程度に応じて上昇するため、血中濃度によって炎症の強さがわかります。

しかし、様々な原因で上昇するため、炎症の原因を特定することはできません。

検査は通常数週間から数か月おきですが、高度の炎症や急性疾患時は連日測定も有用です。

 

CRPの基準値は?

CRPの基準値は0.3mg/dL以下です。1.0mg/dL程度までの軽度上昇時には

軽い炎症(感冒、歯肉炎など)1.010.0mg/dl程度の中度上昇には細菌・ウイルス感染、

悪性腫瘍、心筋梗塞、自己免疫疾患、骨折、外傷などを考えます。

10.0mg/dL以上の高値では強い炎症状態であり、重症感染症の可能性があるため、

すみやかな精査・加療が必要です。

CRP上昇の原因がなくなると比較的すみやかに低下するため、

炎症の程度や治療効果を判定する指標になりますが、

CRPの変動には実際の炎症の程度から数時間から数日の遅れが生じます。




コメント