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7月第1週の献立表(6月29日~7月11日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

クリニックの夏の始まり②

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ビワが沢山なりました。 昨年は全く実がつきませんでした・・・ 気象の変化によるものだと思いこんでいましたが、 気象の変化に加え、木の成長具合や、 花のなり具合などにより 表年(実が多くなる年)と裏年(少なくなる年) 交互もしくは 2年おきなど、その木によってかわってくるそうです。 今年は表年という事で、おいしいビワを頂きました。

6月第3週の献立表(6月15日~6月27日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

クリニックの夏の始まり

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クリニック玄関横の池でトンボが羽化して飛び立つ瞬間をとらえる事が出来ました。 幼虫、『ヤゴ』はきれいな池の中で冬を過ごして、 春から夏にかけて成虫になるそうです。 濡れた羽が徐々に乾き飛び立つ姿には、とても感動しました。    

高血圧

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高血圧は透析患者さん、非透析患者さんともに多い病態です。 今回はそんな高血圧についてのお話です。 非透析患者さんの高血圧は本態性高血圧と呼ばれ、 遺伝的要因や肥満、過食、運動不足による高インスリン血症、ホルモン系の 制御異常などによるナトリウム排泄異常が主な原因です。 一方で透析患者さんの場合約70%以上で高血圧を合併し、 透析患者さんにおける高血圧の原因も複数の因子が関係しています。 ① 体液量   体液量(体の水分)増加は透析患者さんの血圧上昇の最も重要な要因です。 腎機能低下により食塩(ナトリウム)の排出が極めて少ないので体に蓄積され、 蓄積に対応して体液量が増加し高血圧が引き起こされます。 ② 尿毒症 尿毒症は骨・ミネラル代謝異常による動脈硬化を起こします。 また交感神経の活性化をもたらし、血圧上昇に関与します。 ③ レニン‐アルドステロン系 循環血液量減少によって腎臓が血圧低下を感知して、 レニン‐アンジオテンシン‐アルドステロン系というホルモン系の 活性による血管収縮作用が高血圧の原因となります。 週はじめ透析前血圧  140/90mmHg 以上  また高血圧を予防する、もしくは適切に管理するためには以下のことが重要になります。 〇生活様式の改善 食塩の過剰摂取はナトリウムの貯留によって 体液量の増加につながるため、適切な食塩摂取が求められます。 透析患者さんの望ましい食塩摂取量は1日3~6gとされています。 〇適切な体重管理   高血圧を予防するために、透析間の体重増加は 中1日でドライウエイトの3%以内、中2日で5%以内とすることが望ましいです。 〇適切な降圧薬の使用   体重増加を適切にしても高血圧の場合は、 必要に応じて様々な降圧薬を組み合わせて使用します。  

6月第1週の献立表(6月1日~6月13日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

5月第4週の献立表(5月18日~5月30日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

新緑の季節

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4月も終わり、新緑の季節となりました。 クリニックではつつじが見頃を迎えています。 さわやかな風を浴びながら、人混みを避けつつ お散歩に出かけてみてはいかがでしょうか

5月第2週の献立表(5月4日~5月16日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

抗凝固薬

今回は抗凝固薬についてお話です。 『抗』凝固?凝固しない薬? そんなのどこで使うんだと思いますよね。 透析において、血液が回路やダイアライザーなどの 異物に触れると反応を起こし、何もしなければ回路の中で 血液が固まってしまい体外循環が出来ません。 そのため透析中は何らかの抗凝固法(血液を固まりにくくする方法)がとられています。 また透析患者さんは皮下出血、消化管出血、脳出血など 出血性病変がしばしばみられる為、 抗凝固法の選択が重要になります。 抗凝固法が過少だと凝固を起こしてしまい、 過大だと出血傾向を招いてしまうのです。 血液凝固について血小板は聞いた事があるかもしれませんが、 もう一つ血液の中に止血に関わる複数の物質(血液凝固因子)があります。 異物と血液が接触すると、 血液凝固因子と血小板が活性化され凝固が起こります。 抗凝固法ではこの血液凝固因子を抑制する薬(抗凝固薬)が使われます。 透析中は主にシリンジ(注射器)に抗凝固薬を入れ、 持続的に注入して血液を固まりにくくしています。 また抗凝固薬は場合に応じて色々な種類を使います。 抗凝固薬の種類と特徴 ◦ヘパリン   ・強力で安定した抗凝固作用を持ち、取り扱いが容易。   ・出血傾向の助長がある。 ◦低分子ヘパリン   ・血中の減少が緩やかな為単回投与が可能。   ・ヘパリンと比べて出血傾向の助長が弱い。 ◦メシル酸ナファモスタット(FUT)   ・手術前や出血病変を有する患者さんの抗凝固薬として有効。   ・血中の減少が早く、透析により約40%除去される。