投稿

感染症法

イメージ
 みなさんは新型コロナウイルスのニュースで 5類感染症という言葉を聞いたことはありませんか? 感染症は感染症法に基づいた分類によって分かれていて、 平成11年4月から『 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 』が 施行され、感染症対策が行われています。     感染症対策の基本は、病気の原因となる細菌、 ウイルス、原虫などの病原菌を含めた 感染源対策 、 病原体がその生息現場から人間体内に侵入してくる 感染経路対策 、 人間の免疫力を高めるなどの 感受性対策 の3対策があります。  〇 感染源対策   消毒の徹底などの生活環境の改善、 感染症患者診断時の届け出の徹底、 早期治療等感染症患者さんの医療の充実などが必要。  〇 感染経路対策   感染症に関する知識の普及を図る健康教育、 環境整備としての消毒、 手洗いなど基本的な生活習慣の確立、 空調の見直し、清掃の徹底など。  〇 感受性対策   予防接種を行う、基礎的な健康水準の向上、 健康的な生活習慣の確立が重要。   新型コロナウイルス関連肺炎でもこの3対策を基本に、 新型インフルエンザ等感染症に該当する処置を行います。

9月第1週の献立表(8月30日~9月11日)

イメージ
        三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

8月第3週の献立表(8月16日~8月28日)

イメージ
        三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

保険証更新時期のお知らせ

8月より保険証更新時期となります。 ・国民健康保険被保険者証 ・横浜市重度障害者医療証 ・限度額認定証 等 新しい保険証がご自宅等に届きましたら受付に提出をお願いいたします。

8月第1週の献立表(8月2日~8月14日)

イメージ
      三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

カリウム

イメージ
 今回はカリウムについてのお話です。 カリウム(K)は細胞内の主要な陽イオンで、 約98%が筋肉を中心とした細胞内に存在し、 神経の興奮や筋肉・心筋の収縮にかかわります。 1日の経口摂取の約90~95%が尿中に排泄され、 残りの約5~10%が便中に排泄されます。 腎不全の患者さんにおいては、 腎臓から尿へのK排泄が減少しているためKが蓄積します。   透析液のK濃度は通常2.0mEq/Lで、濃度の差(拡散)により 1回4時間の透析で約50~100mEqのKが除去されます。 透析不足やK過剰摂取があると高K血症となるため十分な透析とKの摂取制限が必要です。   〇高K血症   Kは細胞内外のKイオン濃度比により、神経細胞や心筋細胞、 骨格筋などの細胞の内外の電位差が決まっていて、 細胞外のK濃度が上昇すると致死性不整脈や心停止などをひき起こします。 また、高K血症になるとしびれや筋力低下、脱力、麻痺などの症状が現れます。   〇低K血症   低K血症は食事摂取量の減少や極度の下痢、 嘔吐によるK低下が原因になります。低K血症は脱力や麻痺、 致死性不整脈などをひき起こしやすくなります。    Kは野菜や果物類だけでなく全ての食品に含まれていて、 いかに摂取量を減らすかが重要です。  水分摂取の際はコーヒーや緑茶(玉露)、 ではなく、ほうじ茶や麦茶、水で摂取することが望ましいです。 果物はKが多く含まれていますが、生食と比べて缶詰はK含有量が 1/3~1/2程度になります。Kは水に溶ける性質があるため、 野菜は水さらしや茹でこぼしでKを減らすことができます。

7月第4週の献立表(7月19日~7月31日)

イメージ
    三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

7月第3週の献立表(7月12日~7月17日)

イメージ
  三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

リンについて

イメージ
 リン(P)はミネラル代謝において重要な成分の一つであり、 約85%は骨に、残りの大部分は細胞内に存在しています。 そして骨や歯の成分になったり、様々な代謝、 神経伝達など生命維持に必須の存在です。    体内のリン濃度の調整は、腸管からのリン吸収や、 骨形成と骨吸収のバランス(骨代謝回転)、腎臓での排泄と再吸収で主に行われています。 腎不全の患者さんにおけるリン、カルシウム(Ca)、PTHの異常によって 引き起こされる病態を『慢性腎病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)』と呼び、 骨が脆弱になり骨折しやすくなるだけでなく、 長期的には軟部組織、特に血管の石灰化を起こして生命予後に影響を与えます。  〇高リン血症    腎不全患者さんは、腎臓で産生される活性型ビタミンDが減少し、 腎臓における排泄や再吸収の調節が困難になるため、 PTHなどの調節があっても高リンになることが多いです。 一般的に1日に約1000㎎のリンを摂取していて 約700㎎(2/3)が尿中に排泄され、約300㎎が便中に排泄されます。 しかし1回の血液透析ではリンは約800~1000mgしか除去できず、 週3回の血液透析では週に3000mgしか除去できません。 そのため、リンの摂取制限やリンの吸着薬の服用によって、 リン濃度を是正する必要があります。  〇低リン血症   低リン血症は食事摂取量、特にタンパク質摂取量が少ないと、 腸管から吸収するリンより、透析で除去されるリンが多くなり起こります。 透析患者さんは一般的に高リン血症となることが多いため、 低リン血症の時は食事摂取量自体が減少しているような、 低栄養状態が背景にあると考えられます。   リンには50%程度しか吸収されない有機リンと、90%以上が吸収される 無機リンがあります。有機リンはタンパク質に多く含まれ、 無機リンは清涼飲料水(特に着色されたもの)や食品添加物に 多く含まれていて、この無機リンの摂取量に注意が必要です。

7月第1週の献立表(6月28日~7月10日)

イメージ
    三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。