検査だより



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

心電図検査

三保の森クリニックでは、年に2回心電図検査を行っています。

心臓は、生体から発するわずかな電気の流れをチェックするものです。

一番脳に近い位置、洞結節という所から心臓を斜めに横断するように電気刺激が伝わり

その刺激に合わせて、心臓の筋肉が収縮します。

リズミカルに、筋肉が収縮して血液が押し出されていると、トックントックンと

同じリズムで動いています。

心臓の収縮は1分間に6090回程度拍動します。

心電図の検査では、まずこの拍動の回数とリズムを診ます。

徐脈(心拍数60以下)には正常なものと異常なものに分けられます。

まず正常例として

一般的には激しいスポーツを長期間継続した場合に見られる

スポーツ心・・・

通常、運動する時は筋肉に多くの酸素が必要になります。

心臓の筋肉を厚くし内腔を大きくして一気にたくさんの血液を押し出すことで

激しい運動時の酸素不足を補っています。

したがって、非運動時は、通常の人より少ない心拍数でも十分全身に

酸素や栄養を全身に供給できます。

これは、リズムや理学的所見に異常がなければ心配しなくても良いと思われます。

一方、徐脈になることで

日常生活や運動に必要な酸素を体中に行き渡らせることができず、

めまい、失神、過度の疲労感、息切れなどが起きている場合

何らかの病気が隠れている可能性があり,気を付けなければいけません。

年2回の心電図検査で、透析負荷、薬物、洞不全、心筋梗塞などによる

徐脈性変化がないか、定期検査でチェックさせて頂いています。

 

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