感染症予防について

インフルエンザが流行してきており、 すでに警報や流行宣言が出ている地域が出ています。 インフルエンザは感染経路から飛沫感染と呼ばれ、 ウイルスが咳やくしゃみなどにより、 唾液や分泌物に含まれて飛散し周囲の人に感染します。 ◎透析室では 透析患者さんはインフルエンザのハイリスク群であり、 重症化しやすく、透析施設では集団で治療を行うため、 インフルエンザ流行時には、特別な対策が必要になります。 ・予防 基本的には手洗い、マスクの着用、早期のワクチン接種が重要です。 また早期発見のため熱発時など、インフルエンザが疑わしいとき時は、 透析室入室前に簡易キットなどで検査します。 ・感染後 では実際にインフルエンザになってしまったら、 インフルエンザに感染したからといって透析を行わない訳にはいきません。 インフルエンザ感染患者さんに透析を行う場合、 他の患者さんへの感染を防止するのに接触を避けるため、 個室での透析を行うか、他の患者さんと時間をずらし空間的に隔離します。 ベッドが空いていなく隔離が難しい場合は、 隣のベッドとの間にスクリーンを置くのが望ましいです。 また感染患者さんに接触した人に対し、抗インフルエンザ薬の予防投与も効果があり、 疑いがある場合はできるだけ早く予防投与します。 感染の対策には患者さん、医療従事者の両方の日頃からの予防が大切です。