血圧計

 

血圧とは血管内の圧力をいい、心臓の収縮より拍出された血液が、血管内を循環している時に発生している圧力です。通常血圧というと体外循環系の動脈圧を指します。血圧は心臓、血液量、血管など循環に関わる様々な要因によって変動するため、血圧を測定することで各要因の状態を把握することができ、診断や治療に役立てることができます。

 

 

 現在電子血圧計での測定方法は『オシロメトリック法』が普及しています。

~オシロメトリック法~


 血圧を測定する人の上腕(二の腕)にゴム袋の入ったカフ(マンシェット)を巻きます。カフで動脈を圧迫するとカフ下部の動脈の脈動により、カフ内圧に振動現象(オシレーション)がみられます。オシロメトリック法では、カフ圧を徐々に減圧したとき、この振動の振幅が大きくなった時点で最高血圧を、急に小さくなった時点で最低血圧を判定します。

 


 









取り扱い方法

   測定環境を確認する

血圧は状態や環境によって変動しやすいので、姿勢、動作、尿意、痛み、精神的緊張および室温などに注意し安定した状態で測定できるようにします。


 

   マンシェットを巻く

カフが上腕動脈にかかるように巻く。カフと皮膚との間には指が12本入る程度の隙間をあける。

上着の袖を巻き上げると上腕動脈を圧迫するので着衣の状態にも注意する。











   姿勢

肩と肘から先の力を抜いて前腕を楽に伸ばして指を開く。この時測定部が心臓と同じ高さになるよう注意する。

   血圧の測定

 

誤算の発生原因

誤差要因

最高血圧

最低血圧

対策

カフの幅が狭すぎる

上がる

上がる

腕の太さの1.21.5倍のカフを使う

カフの幅が広すぎる

下がる

下がる

カフの巻き方が緩い

上がる

上がる

指が12本入る程度にしめる

カフの巻き方がきつい

変わらない

下がる

測定場所が心臓より高い

下がる

下がる

心臓と同じ高さにする

測定場所が心臓より低い

上がる

上がる

 

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