血液について

 今回のテーマは血液について 

血液の一般性状


 血液の全量は体重の約1/13(7.7%)を占めます。血液は遠心分離すると血球成分(赤血球、白血球、血小板)と液体成分(血漿)に分かれます。血液中に占める赤血球体積の割合(%)をヘマトクリット(Ht:hematocrit)値といいます。

血球成分

赤血球

赤血球は直径78μm、厚さ2μmの中央がくぼんだ細胞で、血液1(μl)中に男性で約500万個、女性では約450万個存在します。赤血球は骨髄で作られ、寿命は約120で、造血因子(葉酸やビタミンB12)とエリスロポエチンの促進作用によって絶えず産生されています。

赤血球内には酸素を運搬する血色素があります。これは鉄を含む蛋白質でヘモグロビン(Hb:hemoglobin)といいます。





                白血球

白血球は赤血球よりもやや大きく(直径820μm)、球状から楕円形あるいはアメーバ状の細胞です。白血球は血液1㎣中に40009000個存在します。白血球は骨髄で作られ、寿命は310です。

白血球は細胞質の顆粒の有無により顆粒白血球(好中球、好酸球、好塩基球)と無顆粒白血球(リンパ球、単球)に分けられます。白血球の主な働きは食作用による細菌や異物の分解・処理です。そのため、細菌感染、炎症があると高値を示します。



               血小板

血小板は直径23μmの球形、楕円板状の最小の血球で血液1㎣中に2050万個存在し、寿命は10日前後といわれています。血小板は血液凝固に欠かせない物質を含んでいます。






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