検査室だより
先日、消化管エコーセミナーに参加してきました。 腸管所見は、以前は超音波では見えにくいと言われ スクリーニングはCT、MRCP、内視鏡最近ではMRECなど 他の検査で確認する事が常とされていました。 しかし現在では、超音波機器の性能も良くなり、急性炎症での 腸管浮腫、腸管拡張、炎症複合体の存在を 超音波で比較的しっかり見る事が出来るようになりました。 内容は以下の通り 腸管に炎症が起きると・・・ ① 血管拡張 ② 血漿タンパク質の血管外露出 ③ 損傷部位への白血球遊出 ④ 組織障害 以上の過程を経ていきます。 これを超音波機器で観ていくと ① はカラードプラーで血流上昇像 ② は腸管浮腫像 ③ ④は低輝度領域 のように観察されます。 今回のセミナーでは、病理染色されたスライドの 各炎症段階と超音波画像を照らし合わせながら 病態を把握できたのでとても分かりやすかったです。 今回の勉強内容を明日からの 検査にプラスにしていきたいと思います。