透析治療と水の話

今回は透析治療と水のお話です。

皆さん、透析の治療には一体どれ位の水が必要かご存知でしょうか?
10L?50L?100L?それとも…?
実際は患者様1人当たり1回の透析治療で約120Lの水が必要になります!

120Lと聞いて皆さんはどう思ったでしょうか?
“案外少ないね…”、“まぁこんなものだろう…”、“えっ!そんなにっ!”、と思うところは
人それぞれだと思いますが、当クリニックは同時に約40名の患者様の透析治療可能です。
40名の治療には40名×120L=4800Lと約5tの大量の水が必要になります!

透析治療で使用する水は皆さんが
普段ご家庭で使用している上水道が“おおもと”になっていますが、
蛇口を捻って出てきたままの水の状態では実は治療には使用できないのです。

もちろん顔を洗ったり、飲んだり、ご飯を作ったりお風呂に入ったりするのには問題ありませんが、
透析治療に必要な水はもっともっときれいにした水が必要なのです。
上水道には雑菌が繁殖しないように消毒成分が含まれていたり、
ミネラル成分や少なからず目に見えないような微小なゴミが含まれていたりします。
その水を治療に使用できる状態まできれいにする装置が透析治療を行う施設には
必ずと言っていい程設置されており、その装置が水処理装置(RO装置)と言います。
























この装置で上水道を治療に使用できる状態まで生成して透析治療が行われています。
装置の故障が起きれば透析治療を行うことが出来なくなる為、
日頃の点検を怠ることなく患者様に安心して治療を提供できるように今後も努めて参ります。




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