消毒薬

新型コロナウイルスが流行しており、マスクの着用や手洗い、アルコール消毒が
重要視されています。今回は病院での使用される消毒薬についてのお話です。
病院で使われる消毒薬はアルコールだけでなく、
様々な種類があり用途に合った消毒薬を使用しています。
そんな消毒薬は高水準、中水準、低水準に分けられます。
中水準消毒薬に分類されるアルコールでも、
結核菌、ウイルスに有効な消毒薬であると言えますね。
その上の高水準消毒薬は全ての微生物に有効な強力な消毒薬です。

手術器具などの消毒に使用され、
皮膚に付着すると化学熱傷を起こす為、
使用後には十分な洗浄が必要です。

次亜塩素酸ナトリウムは全ての微生物に有効ですが、
有機物(汚れ)の存在で有効塩素が減る為、中水準消毒薬に分類されます。
また院内感染の原因菌のおよそ90%は一般細菌、酵母様真菌なので
低水準消毒薬で効果があり、低水準消毒薬は無臭かつ安価で使い勝手が良いです。  
消毒は目的に応じた消毒薬を適切に判断し、
有効力や病原体が持つ消毒への抵抗などを考慮して消毒薬を選択することが大切です。
また、消毒薬は基本的には生体に対して毒性を持つ化学物質なので、
適用部位、方法には注意が必要です。



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