尿素窒素(UN)について
今回のテーマは尿素窒素(UN)について
尿素窒素とは?
尿素窒素(UN)は蛋白質がエネルギーとして消費された後の老廃物で、
蛋白質摂取量によって数値が左右されます。
治療前後の尿素窒素をみると、分子量が小さい尿毒素がどれだけ除去されているかの指標となります。
尿素窒素の基準値は?
UN濃度の基準値は週初め透析前で60~80mg/dL程度です。
腎機能が低下している透析患者さんの場合、UN濃度の上昇は、
蛋白質摂取量の増加や異化亢進、透析不足、消化管出血などが考えられます。
一方UN濃度の低下は、蛋白質摂取量減少や尿量がある状態、
体液量過多、肝不全などが考えられます。
透析量の指標
透析前後のUN濃度の変化から、数学的なモデルを用いる除去状態の代表的な指標が、
標準化透析量(Kt/V)です。Kt/Vは体内にある尿毒素を透析で
どれだけ除去できたかを示す指標の一つです。
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