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透析液

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 透析では非常に沢山の透析液を使用しますが、 透析室に沢山の透析液を置く場所は有りません。 実際は透析液を沢山用いるのではなくて、 透析液原液という濃縮水、又は粉末型透析用剤を水で希釈して使用しています。 透析用剤は A液(電解質(NA、K、Ca、Mgなど))と B液(重炭酸(HCO₃⁻))に分けられ、 A液:B液:水=1:1.26:32.74に希釈して使用します。 ここで透析用剤に注目してみましょう。 透析用剤はNA、K、Ca、Mgなどの電解質が含まれるA液と、 重炭酸(バイカーボ)が含まれるB液に分けられており、 B液の重炭酸はアルカリ化剤と呼ばれます。       炭酸水素ナトリウム=重炭酸ナトリウム (NaHCO ₃ ) 健常な人は代謝によって体内で発生した酸(H⁺)は 腎で産生される重炭酸によって中性化されます。 腎機能が低下すると重炭酸の産生も低下し、 酸が体内に蓄積され体に悪影響を与えます(代謝性アシドーシス)。 そのためアルカリ化剤が必要になります。   重炭酸は代謝されることなく体内に取り入れられるので 血圧低下の発生もなく、心臓、肝臓に障害をもつ症例でも使用できます。 しかしCaやMgと反応し炭酸塩を形って沈殿してしまうという欠点があります。 そこで重炭酸以外をA液とし、 これを希釈してから重炭酸のB液を使用直前に混ぜて透析液を作っています。   【リキッドタイプ】 水に溶く必要はないですが運搬が大変です。         

クリニックの春の訪れ②

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クリニック入口、 桃の花の隣に負けじと華やかな色で 咲き乱れる沈丁花( ジンチョウゲ )は今とてもきれいです。 春の季語として使われるこの花は 2月~3月が見頃です。 ほのかに良い香りがします。

3月第4週の献立表(3月23日~4月4日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

クリニックの春の訪れ

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桃の花は、色鮮やかでこの季節一番目立ちます。 三保の森クリニック入口に見られます。 あとわずかで花開きます。  

クリニックの裏庭には春の訪れ②

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三保の森クリニックでは1年を通して 沢山の草花を観察することができます。 2月初旬まで観られた蕗の薹(ふきのとう)は、 3月に入ると このように成長しました。 蕗はまだ細いけれど、しっかり大きくなっています。

3月第3週の献立表(3月9日~3月20日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

新型コロナウィルスについて

新型コロナウィルスについて 患者様へのお願い 発熱(37.5度以上)や息切れがあり、 14日以内に新型コロナウィルスの流行域から帰国した方、 または新型コロナウィルス感染症の患者様と濃厚な 接触があった方は、 必ず下記相談センターへ電話で相談し、 指示を受けて頂きますようよろしくお願いいたします。 新型コロナウイルス感染症 帰国者・接触者相談センター 電話:045-664-7761 対応時間:午前9時~午後9時(土日祝日を含む) 2020年2月28日(金) 三保の森クリニック   緊急事態宣言に伴い特定検診、特定保健指導 一般健診を一時的に受付中止とさせていただきます。 ご迷惑をお掛けしますが、ご理解ご協力の程、 よろしくお願いいたします。 2020年4月16日(木) 三保の森クリニック院長    (Bloggerの仕様上、常時トップ記事に載せると 未来の投稿日になってしまいますが、 2/28の投稿になります。)

クリニックの裏庭には春の訪れ

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三保の森クリニックでは1年を通して 沢山の草花を観察することができます。 最近では、蕗の薹が芽吹いている様子をみることができます。          

消毒薬

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新型コロナウイルスが流行しており、マスクの着用や手洗い、アルコール消毒が 重要視されています。今回は病院での使用される消毒薬についてのお話です。 病院で使われる消毒薬はアルコールだけでなく、 様々な種類があり用途に合った消毒薬を使用しています。 そんな消毒薬は高水準、中水準、低水準に分けられます。 中水準消毒薬に分類されるアルコールでも、 結核菌、ウイルスに有効な消毒薬であると言えますね。 その上の高水準消毒薬は全ての微生物に有効な強力な消毒薬です。 手術器具などの消毒に使用され、 皮膚に付着すると化学熱傷を起こす為、 使用後には十分な洗浄が必要です。 次亜塩素酸ナトリウムは全ての微生物に有効ですが、 有機物(汚れ)の存在で有効塩素が減る為、中水準消毒薬に分類されます。 また院内感染の原因菌のおよそ90%は一般細菌、酵母様真菌なので 低水準消毒薬で効果があり、低水準消毒薬は無臭かつ安価で使い勝手が良いです。   消毒は目的に応じた消毒薬を適切に判断し、 有効力や病原体が持つ消毒への抵抗などを考慮して消毒薬を選択することが大切です。 また、消毒薬は基本的には生体に対して毒性を持つ化学物質なので、 適用部位、方法には注意が必要です。

冬のかゆみ対策

冬は、慢性腎不全に伴う内因性のかゆみや、 アレルギー性のかゆみに加えて、 空気が乾燥する為、皮膚トラブルが おこりやすくなります。 保湿をしっかり行い、皮膚を守りましょう。 かゆみ対策の工夫 ① 衣類は静電気のおこりやすい化繊より綿などの   刺激の少ないものがよいでしょう。   ② 熱すぎない温度で入浴し表皮の水分蒸発を防ぎましょう。   皮脂を落とさず血行促進を促せるとより良いでしょう。 ③ 入浴時、体をゴシゴシ洗いすぎると、   皮脂が落ちてしまい痒さを誘引してしまいます。優しく洗いましょう。 ④ 保湿クリームで皮膚の潤いを保つと   バリア機能が有効に働き、 かゆみが軽減されます。                    ⑤ お部屋は暖房や電気毛布など過剰に使いすぎると乾燥や   静電気がおこりやすくなります。   これもかゆみの原因になるので気をつけましょう。