局所麻酔薬

今回のテーマは局所麻酔薬について 透析と局所麻酔薬 透析において欠かせない穿刺ですが、 穿刺の痛みは患者さんにとってストレスになってしまいます。 局所麻酔薬を使うことで、穿刺時の痛みや不安感を和らげることができます。 局所麻酔薬の作用 神経膜のナトリウムチャンネルをブロックし、 神経における活動電位の伝導を、 可逆的に抑制し、知覚神経および運動神経を遮断します。 局所麻酔薬の種類 ペンレス ® テープ ~使い方~ 穿刺予定部位に 約 30 分間 貼って、皮膚からはがした後、穿刺部位を消毒する。 貼る時間は 60 ~ 90 分がより有効との報告もあります。 特徴 短時間で局所麻酔効果を発揮します。穿刺時の疼痛に有効ですが、 同じ部位に貼り続ける場合は、 保湿剤の使用などで皮膚のケアを行うことが望ましいです。 副作用 発赤、掻痒感、接触性皮膚炎、アナフィラキシー等 エムラ ® クリーム ~使い方~ 穿刺予定部位に 10 ㎠あたり 1g を密封法により 60 分間 塗布する。 塗布後は十分に拭き取り、穿刺部位を消毒する。 1 回あたりの最大塗布量は 10g 、最大塗布時間は 120 分間。 特徴 局所麻酔作用を持つリドカインとプロピトカインを配合し、 皮膚透過性を高めた製剤です。副作用が発現する可能性があるため、 面積に応じた適切な量を塗布する必要があります。 副作用 適用部位蒼白、適用部位紅斑、掻痒症、アナフィラキシー等