透析時間
透析はどのくらい行うのが患者さんにとって良い効果があるのでしょうか。
透析時間が少なすぎると様々な尿毒症症状が出てしまいますし、
多すぎると日常生活に支障が出てしまいます。
日本透析医学会の調査によると、血液透析(HD)の場合4時間以上の
患者さんに比べて4時間未満の患者さんでは1.19~1.34倍と死亡リスクが高くなっています。
透析療法は失われた腎機能の一部を補うものです。
透析により血液中の尿毒症性物質や水分を除去し、
正常値に近付けるほど生命予後は良いと考えられます。
血液透析では患者さん個人の透析効率を再評価しながら
必要な透析量を設定することができ、
透析量=透析効率×透析時間で表されます。
適正透析の指標となるものは様々なものがあります。
・大きな分子量の物質が除去されているかな
・小さな分子量の物質はどうかな
・透析の時間と回数
・毒素が抜けた体液の量と割合
様々な指標を組み合わせて、透析量や透析効率を考える必要があります。
そして限られた透析回数や機械でも透析時間や血流量、透析液流量を
工夫して適正透析を目指します。
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