食塩の過剰摂取と体重増加

 今回は食塩の過剰摂取と体重増加について

食塩と口渇のメカニズム

 食塩の過剰摂取によって血中のナトリウム濃度が上がると、血漿浸透圧が高くなります。それが視床下部の浸透圧受容体に感知されると、同じく視床下部の口渇中枢が刺激され、のどの渇きを引き起こします。

 飲水によって体液が増加すると、血漿浸透圧が正常になり口渇がおさまります。

食塩と体重増加

 過剰な食塩摂取は飲水行動を引き起こし、体重が増加します。ほとんど尿が出ない透析患者さんは摂取した水分が溜まってしまい、溜まった水分を透析によって取り除くことで(除水)、体の水分を調節します。しかし透析で取り除ける水分には限度があります。

 体内の水分が過剰になると、高血圧や浮腫、肺水腫やうっ血性心不全を起こす場合や、急速な除水による血圧低下の原因になります。

食塩摂取量

 透析患者さんは日本透析医学会のガイドラインでは1日の平均食塩摂取量は16g未満が推奨されています。

減塩で気をつける物

漬物やキムチ、明太子など…ご飯のおともは食塩を多く含みます。

しょうゆやドレッシングなどの調味料をかけすぎていないか

汁物を毎食飲んでいないか…汁物1杯には12gの食塩が含まれていて、水分量も多くなっています。

麺類を多く食べていないか…麺類(特にスープ)には食塩が多く含まれていて、水分量も多くなっています。

丼ものや寿司、カレーライス、炒飯などの味付きのご飯をよく食べていないか…味がついたご飯は食塩量が多くなります。

加工食品を使用していないか…加工肉や水産加工品には食塩が多く含まれています。

間食や飲料の食塩…菓子だけでなく、ジュースにも食塩が含まれています。


 血清ナトリウム濃度は一定に保たれているため、

無尿の透析患者さんは食塩を約8g摂取すると体重が1㎏増加するといわれています

つまり、体重の増加からおおまかに食塩摂取量を推定することができます。

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