今回のテーマはクレアチニン (Cr) について クレアチニンとは クレアチニン (Cr) は 運動によって産生される筋肉の代謝産物 ( 老廃物 ) で 筋肉量に左右されます。筋肉は半分が蛋白質でつくられていることから、 栄養指標の一つとして用いることもできます。 Cr は分子量 113 で尿素窒素と 同じ分子量の小さい物質です。 クレアチニンでわかること Cr は 腎臓で濾過されてほぼ尿中へ排出される ため、 腎臓の機能が低下すると血清 Cr が高値を示します。 そこで透析導入前は腎機能の評価として用いられます。 ただし『維持透析ガイドライン』にも血清 Cr 濃度は加齢による筋肉量の減少、 運動などによる筋肉量過多、性差、栄養状態など腎機能以外の要因に影響されるため、 Cr ですべてがわかるわけではありません。