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年越しそば

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今年も残すところあとわずか… 年末には、年越しそばを食べるご家庭は多いかと 思います。 ✨そこでワンポイント✨ 麺類は麺そのものにも塩分や水分が含まれています。 つゆは味見程度にし、極力残すようにしましょう。 「かけそば」にせず、「ざるそば」のようにつけ麺で食べると 約2gの減塩ができます。麺がつゆでふやけるのも防げる為、 余分な水分摂取を防ぐこともできます。 麺類は、肉や卵等の蛋白質源と野菜を加える事によって バランスが良くなります。 海老天や野菜天、卵等をのせて エネルギーアップを図るのも良いですね。 そばはリンが多くなっています。普段リンの値が高めの方は うどんへ変更するとリンの含有量を約1/4に減らすことができます。

1月第1・2週の献立表(1月4日~1月11日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

ダイアライザー

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血液透析は、患者血液を体外循環しダイアライザー(血液透析器)に 通し不要物質の除去、必要物質の補充を行う治療です。 今回は治療に使われるダイアライザーについてのお話です。 ~ダイアライザーの構造~ 現在透析で使われているダイアライザーは、 中空糸型と呼ばれる形が多く使われています。 中空糸型は中空糸状(ストロー状)の透析膜の中を血液が流れ、 外側を透析液が反対方向に流れ物質の交換が行われます。(図1) 中空糸1本あたりの内径は200μmと非常に細く、膜の厚さは10~50μm程。 そしてその細いストロー状の中空糸がダイアライザーの中には3000~15000本詰められています。(図2) ~ダイアライザーの膜素材~   透析の膜はセルロース系膜と合成高分子膜の2つに大別されます。 それぞれの特徴を見てみましょう。 a.セルロース系膜 ・親水性で水に馴染みやすい ・膜の強度が高いので薄い膜ができ、その為小型化が可能である ・小分子量物質の除去に優れる(最近では中分子量物質の除去もできる) ・生体との適合性は合成高分子膜に比べ劣る b.合成高分子膜 ・生体との適合性がよい ・低分子蛋白(β2-MGなど)まで除去できる セルロース系膜は概ね緻密層の均一な膜構造をしています。 それに対し、合成高分子膜は図3のような非対称構造をしており、 非対称構造は多孔性の支持層と緻密層の二重構造になっています。 多孔層は機械的強度を与え、緻密層は水や物質の透過性など物質の移動を決めています。 ~ダイアライザーの選択方法~ ダイアライザーの選択は以下の要素をふまえて考えます。 ・膜面積、血液充填量 ・膜素材 ・患者さんの状態 ① 透析導入期     導入期は不均衡症候群が起こりやすい為、   面積が小さく毒素の抜けが緩やかな物を用います。 ② 小児・高齢者      体外循環開始直後の血圧低下を防ぐために、   膜面積の小さい物、血液の充填量の少ないものを用います。 ③ 維持透析患者     患者さんの活動量、食事量、血液検査の結果、   また合併症やそれらの原因となる物質の除去能などを考慮し選択します。

12月第3・4週の献立表(12月16日~12月28日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

感染症予防について

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インフルエンザが流行してきており、 すでに警報や流行宣言が出ている地域が出ています。 インフルエンザは感染経路から飛沫感染と呼ばれ、 ウイルスが咳やくしゃみなどにより、 唾液や分泌物に含まれて飛散し周囲の人に感染します。 ◎透析室では 透析患者さんはインフルエンザのハイリスク群であり、 重症化しやすく、透析施設では集団で治療を行うため、 インフルエンザ流行時には、特別な対策が必要になります。 ・予防 基本的には手洗い、マスクの着用、早期のワクチン接種が重要です。 また早期発見のため熱発時など、インフルエンザが疑わしいとき時は、 透析室入室前に簡易キットなどで検査します。 ・感染後 では実際にインフルエンザになってしまったら、 インフルエンザに感染したからといって透析を行わない訳にはいきません。 インフルエンザ感染患者さんに透析を行う場合、 他の患者さんへの感染を防止するのに接触を避けるため、 個室での透析を行うか、他の患者さんと時間をずらし空間的に隔離します。 ベッドが空いていなく隔離が難しい場合は、 隣のベッドとの間にスクリーンを置くのが望ましいです。 また感染患者さんに接触した人に対し、抗インフルエンザ薬の予防投与も効果があり、 疑いがある場合はできるだけ早く予防投与します。 感染の対策には患者さん、医療従事者の両方の日頃からの予防が大切です。

12月第1・2週の献立表(12月2日~12月14日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

風邪予防対策

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季節の変わり目は朝晩の気温の変化などから風邪をひきやすくなります。 早めの対策で冬を元気に過ごしましょう!! 〇まずは手洗いうがいから 手にはばい菌がいっぱい 外から帰ったら手洗いうがい。 そんなのは当たり前と思われるかもしれませんが 風邪予防に一番効果があります。                  手洗いは石鹸を泡立ててしっかり洗い流水で流す うがいははじめはブクブクしてから喉の奥でガラガラ 〇身体は冷やさないように 暖かく 朝晩の気温差で風邪をひきやすくなります。 外出時はマフラーをするなど防寒してからお出かけする。 身体を温め消化のよい食べ物を食べましょう。 身体を温めることで免疫力もアップします。 〇しっかり栄養をとる 身体の免疫力を高めるにはしっかりと食事をとることが大切。 風邪予防にはビタミンCで免疫力アップ たんぱく質で基礎体力をつける ビタミンAは粘膜を保護する働きがありウィルスが体内に侵入するのを防ぎます。 〇ストレスや疲れをため過ぎない 心が弱っていると免疫力が下がります。 ストレスや疲れをため過ぎないように注意しましょう!! 〇睡眠など休息を充分にとる 体調がすぐれない時は充分に睡眠をとることを優先し、ゆっくり身体を休めましょう。 温かくして8時間以上の睡眠を目安にする落ちた免疫力を回復させます。 寒さがますこれからの季節、自分や家族の為にも食事や睡眠から風邪予防に取り組みましょう!!

11月第3・4・5週の献立表(11月11日~11月30日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。

膜による血液浄化

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血液浄化の原理について。 血液透析 (HD) はダイアライザーという医療機器の中で、 血液と透析液の間にある半透膜 ( 水分と小さな物質のみ通過できる膜 ) を介して毒素、 水分の除去を行い不足している物を補っています。 その原理は『拡散』と『限外濾過』という 2 つの作用によるものです。 ①   拡散 ブドウ糖を水 ( 溶媒 ) に溶かした時、ブドウ糖液を溶液、ブドウ糖を溶質といいます。 一般に溶質が溶液中で均一ではなく混ざっている時、 溶質は濃度の高い部分から低い部分へ、 溶媒である水は濃度の低い部分から高い部分へ濃度が均一になるように移動します。 前者を拡散といい、後者を浸透といいます。 図 1 のように中身の違う2つの溶液の隔壁を微細な穴が開いた膜に置き換えると、 穴より小さい溶質は両溶液中の溶質濃度が同じになるまで移動します。 ②濾過 図 2 の左の状態で溶液 A に力を加える ( 陽圧 ) か、 溶液 B を引っ張る ( 陰圧 ) と、 溶液 A の一部が膜を通って移動します。 これを濾過といいます。 HD では治療の目的からある程度大きいタンパク成分の移動は阻止し、 血漿水成分を膜の反対に移動させ除去します。 この時の膜の微細な穴は数 nm(10 億分の 1 メートル ) という小ささで、このような微細な穴の膜を使った膜分離を限外濾過といいます。       H D における分離と物質交換 HD では膜の片側に患者様の血液を、反対側に透析液を流し、 半透膜を介して血液側から透析液側へ、尿毒素・水分の除去を行い、 また電解質 (Na ⁺、 K ⁺、 Cl ⁻等 ) のバランス異常の是正を行います。 透析液側からは生体に必要な物質 (Ca ²⁺、 HCO ₃⁻ ) が移動します。 ( 図 3)

11月第1・2週の献立表(10月28日~11月9日)

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三保の森クリニックで、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。 いわゆる『透析食』は、水分・塩分・リン・カリウム等の制限が多い食事となります。 『我慢』が必要な食事は、やっぱりどこか寂しいもの。 当クリニックでは、患者様にとってお食事が楽しみであり続けられるよう、 母体病院である赤枝病院の栄養士が知恵を絞り、更に栄養課にて心を込めて作っています。